音楽をもっと身近なものにするために、ヴァイオリンを中心としたさまざまな楽器編成で、あまり演奏されない曲を取り上げて、室内楽コンサートを行っています。初めて聞く音楽に耳を澄ます楽しみを味わってください。
ハーピストと
デュオコンセールを終了しました。
二人で合わせをしたのは3週間ほどの期間、回数は5回でした。
ハープと合わせる時に注意をはらうことといえば、その細かいリズ
ムにこちらの旋律を合わせていく事、でしょうか。相手の3連に2
分割の、4つの16分音符に3連音符のリズムで、というような難しさ
もあれば、ハープのアルペジオの最後の音をねらって音を出す、と
いった難しさも。もちろんユニゾンでぴったり縦の線が合う必要が
ある箇所も。そして圧倒的に数の多い音が楽器特有の残響の中で聞
こえてくるのもまた慣れるのに時間がかかります。かといってそう
した縦のアンサンブルばかりに気を取られてしまうと音楽の横の流
てが生きてこないのです。

それにしてもなんと繊細な色使いの出来る楽器なのでしょうか!
こちらが12色の色鉛筆しか持ち合わせなくても、相手が48色で補っ
てくれるみたいな。その豊かな和音に包まれ響きを重ねていく作業
は楽しかったです。

吉田さんの『木霊』では、その響きを瞬時に止めて静寂を表現する、
まったく逆の奏法をしました。ピッチカート(ハープ同様指で弦をは
じく奏法)の残響は自然に残しておけばかなり長い時間残るものな
のですが、それをすぐに止めて音のない状態にするという指示が、
アルコ(弓を使う奏法)の箇所にもあり、こちらも習得するのには
時間を必要としました。長い部分で10数秒間続くシランスの中にみ
なさんは何を聴きとったのでしょうか?


次回はクラリネッティストとピアニストと一緒にトリオで19世紀末
から20世紀にかけて活躍した作曲家をご紹介します。サティのめず
らしいヴァイオリンの作品も登場します。