音楽をもっと身近なものにするために、ヴァイオリンを中心にさまざまな楽器編成で、演奏機会の少ない現代・近代の作品を取り上げて、室内楽コンサートを行っています。初めて聴く音楽に耳を澄ます楽しみを味わってください。
カルチエ・デテ2011 グラシアーヌ・フィンズィ  コンセールポルトレ
QUARTIERS D'ÉTÉ 2011
カルチエ・デテ2011
グラシアーヌ・フィンズィ
コンセール・ポルトレ
室内楽作品集
Graciane FINZI
CONCERT PORTRAIT


ヴァイオリン 中澤 沙央里 
 violon Saori NAKAZAWA
ヴィオラ 民谷 可奈子
 alto Kanako TAMITANI
チェロ 関根 優子
 violoncelle Yuko SEKINE
クラリネット 西尾 郁子
 clarinette Ikuko NISHIO
ピアノ 新垣 隆
 piano Takashi NIIGAKI
               
プログラム           
そしてすべてがふたたびはじまると…
ヴァイオリンとピアノのための  
ET SI TOUT RECOMMENÇAIT…
pour violon et piano (2003)

ディアローグ
クラリネットとピアノのための  
DIALOGUE
pour clarinette en sib et piano (1998)

人生はこのように過ぎゆく
ヴィオラのための
AINSI VA LA VIE
pour alto (1991)

ピアノトリオ
ヴァイオリンとチェロとピアノのための
PIANO TRIO
pour violon, violoncelle et piano (1979)
→〈ピアノトリオ〉サンプル音源

遮られる時どき 新作委嘱作品
ヴァイオリンとヴィオラのための
MOMENTS INTERROMPUS
pour violon et alto (2011) création
commande de Club Péniche et de Quartiers Musicaux

9分30秒
チェロとバスクラリネットのための
NEUF MINUTES TRENTE
pour clarinette basse et violoncelle (1994)

印象・タンゴ
ヴァイオリンとピアノのための
IMPRESSION TANGO
pour violon et piano (2003)
→〈印象・タンゴ〉サンプル音源

フリー・カルテット
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノのための
FREE-QUARTET
pour violon, alto, violoncelle et piano (1984)
→〈フリー・カルテット〉サンプル音源

※プログラム、出演者は変更される場合があります。

曲目解説は こちら
Biographe de Graciane FINZI ⇨ ici
Notice des ouvres du concert en français ⇨ ici
全作品カタログは こちら

グラシアーヌの音楽『こわがり』QMの録画は こちら
今回の演奏曲目ではありません。

2011年6月19日(日)14h00
14h00 DIMANCHE 19 JUIN 2011
神奈川県民ホール小ホール
(みなとみらい線日本大通り駅・JR関内駅)
Kanagawa Kenmin
SALLE RÉCITAL
(Nihon-oodori, ligne Minatomirai / JR Kannai)
アクセスマップ accès

入場料(自由席)
一般 3000円
学生 2000円
児童 1000円
(QM会員・CP会員・パスリゾームメンバーは各500円引き)



パスリゾームは、これまでのカルネにかわって新設された現代音楽を楽しむためのメンバーシステムです。
カルチエのみならず、参加する現代音楽コンサートで割引料金でチケットを購入できます。
(初年度特別年会費1000円。2012年8月31日まで有効)
 →詳しくは こちら

後援 社団法人 日本作曲家協議会
   日本現代音楽協会

チケットのお取り扱い(5/13より)
◆チケットかながわ 045-662-8866
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650

お申し込み・お問い合わせ
カルチエミュジコ
03-3415-8916
entracte@m.email.ne.jp


◆カルチエミュジコの会員を随時募集しております。
 会員募集の詳細

◆新作委嘱への応援も募集しています。
 新作委嘱の詳細



グラシアーヌ・フィンズィのビオグラフィ〈カルチエデテ2011〉
FinziPhoto.jpg

 モロッコのカサブランカで音楽家の家庭に生まれたグラシアーヌ・フィンズィは、生地のコンセルヴァトワールから10歳のときにパリ音楽院に進み、ハーモニー、対位法、フーガならびに作曲の賞を獲得した。1979年以来、パリ音楽院の教授をつとめている。フランス著作権協会のジョルジュ・エネスク賞(1989年)をはじめ、フランス学士院のシャルチエ賞(2006年)など数々の賞を受賞している。また2001/03年には、国立リル管弦楽団のレジデンス作曲家に選ばれている。これまでに書かれた100曲をこえる作品には、7曲のオペラをはじめとして、ピアノやチェロのための協奏曲などの管弦楽曲のほか、室内楽や声楽作品も多数あり、世界各地で演奏されている。

 グラシアーヌ・フィンズィの楽器の扱いは、ソロであれオーケストラであれ、ダイナミズムや音色・リズム感といった点で、それぞれの楽器の独自性が発揮されるとともに、さらにはそれらを組み合わせたグループのユニットとしてのまとまりが企図されている。特徴的な音響的階層の多重性が巨大なハーモニーを形成し、そこに醸し出される思いがけない色調と、調性をこえた和声的・半音階的進行といった現代的手法により、音符と音符のあいだに引力の極が構築されている。

 このようなことから、グラシアーヌ・フィンズィの音楽は、けっして抽象性のみにおちいることなく、人生における人間としての奥深い感情に即応した直接的表現でありながら、音楽そのものが内包する領域へと導かれるためのよきガイドとなっている。かの女はジャンルを超越することに躊躇せず、音楽ではフラメンコ歌唱やタンゴを、声楽作品のテクストを生地モロッコをはじめとするアフリカやアラブに求めるなど、さまざまな異なる要素を作品のなかに取り入れている。

 また、教育にも情熱をそそいでおり、多数の子供が参加する『魅惑的なキーボード』『子供が旅をするとき』のオペラや、ダンス・歌・ヴィデオ・録音・民族楽器などを組み合わせたスペクタクル『たぶん、向こう側で』『アフリカ娘』を手がけ、フランス国内の諸都市で上演されている。

 グラシアーヌの音楽は、一種の新しい基点から生み出された芸術の再創造であり、世界の創造の起源であり、べつの音楽のコンセプトが生み出されるマグマのエネルギーであり、分かりやすい響きをもったコンパクトな明快さで観客をひきつけている。

 グラシアーヌ・フィンズィの作品は、これまでにパリをはじめとするフランス国内、ロンドン、ローマ、ニュルンベルク、ヘルシンキ、モスクワなどのヨーロッパのみならず、ニューヨーク・ヴァンクーバー・リオデジャネイロなどでも演奏されている。