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音楽をもっと身近なものにするために、ヴァイオリンを中心にさまざまな楽器編成で、演奏機会の少ない現代・近代の作品を取り上げて、室内楽コンサートを行っています。初めて聴く音楽に耳を澄ます楽しみを味わってください。
自己紹介にかえて--ドゥブル・ヴィオロン・コンセール
小林亜希子(ヴァイオリン)
たった2台のヴァイオリンで、しかも近現代限定というプログラム。果たして成り立つんだろうか?という一抹の不安は、名手、印田千裕さんとのリハーサルがはじまって、一瞬にして消えました。同じ楽器ならではの絶妙な掛け合い、対話、応答。2台のヴァイオリンなのに、まるで一人のヴァイオリン弾きが弾いてるように皆様に聴こえたなら。

印田千裕(ヴァイオリン)
作品の魅力を聴衆に伝える役割を担い、ある意味他人を演じる役者であるものの、最も自分に正直でいられ、その音楽を共有する他人と通じ合えるこの空間が何よりも好きです。カルチエミュジコ二度目の関西公演が実現したこと、素晴らしいヴァイオリニスト小林亜希子さんとの共演、関わってくださる全ての方に感謝しつつ、ただただ楽しみで仕方ありません。

▶︎▶︎▶︎印田千裕「救いは一歩踏み出すこと」


ドゥブル ヴィオロン コンセール
カルチエミュジコではソロヴァイオリンによるモノローグをはじめ、ヴァイオリンとさまざまな楽器との小編成の室内楽に取り組んできたが、今回は全曲2本のヴァイオリンのためのプログラムである。さらには同じ楽器によるデュオというよりむしろ、2本のヴァイオリンが一体となった、いわば4×2弦ヴァイオリンというべつの楽器としてのあたらしい音色を楽しんでいただければ、ヴァイオリン・デュオのなかにさらに多彩な響きが聴き取れることでしょう。

西洋芸術音楽の中心としてのドイツをはじめフランス・イタリアにおいても、そのルネッサンス以前の音楽史にはじまって、バロック・古典・ロマン派時代を通じて長期間にわたり、さまざまなミテロヨーロッパ(東欧)や中近東・北アフリカのアラブ音楽、さらにはロシアからの、とりわけ民族音楽の影響を受けてきた。今回のプログラムでは、これまで取り上げてきた20世紀以降のフランス音楽を中心とした前半に対して、後半は『パリから東方へ』としたコンサートのサブタイトルにそって、ドイツをはじめこれらの地域の作曲家の作品も取り上げ、それらの相互関係を俯瞰しながら、その一端を垣間見る(聴く)ことができればと考えている。

ふたりのヴァイオリニストは、大阪フィルハーモニー交響楽団のメンバーとして活躍するなかで、秋の大阪クラシックでのソロ公演ばかりでなく、機会あるごとにさまざまな編成の室内楽に取り組み、またクラシックの枠にとどまらずジャズセッションによるライブにも積極的に参加している小林亜希子と、これまでのカルチエミュジコに出演し、東京を中心としてソロ・デュオ・カルテット活動をおこない、また昨年4月京都でのクセナキス×デュサパンのデュオ・トリオコンセールでの演奏が記憶にあたらしい印田千裕、このふたりの異色の組み合わせで今回の西と東のプログラムに取り組む。
印田千裕 《これまでのコンサート》
Chihiro INDA violon

印田千裕 ヴァイオリン


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                ▶︎▶︎印田千裕ビオグラフィ
                ▶︎▶︎カルチエミュジコ



カルチエミュジコ ヴァイオリン コンセール モノローグ
無伴奏ヴァイオリン新フレンチコネクション
QUARTIERS MUSICAUX VIOLON CONCERT MONOLOGUE
CONNEXION NEUVE FRANÇAISE DE VIOLON SEULE

2017年9月9日(土)1 samedi 9 septembre 2017

 
ヴァイオリンを核とするコンサートを続けてきたわたしたちの真骨頂ともいうべき、全曲フランス現代の無伴奏ヴァイオリン作品からなるプログラムのコンサート。
 ▶︎▶︎コンサートの詳細

カルチエミュジコの演奏会に出演するようになって5年、様々な作曲家、様々な編成の作品に取り組ませて頂きました。それぞれ困難はありましたが、今回全てたった一人でこなさなければならないというのでとにかく大変です。反面楽しみでもありました。少しでも引き出しが増えていることを、そして本番は一人でなく皆様と新しい世界を共有出来ることを願って…。(印田千裕)


カルチエミュジコ
ヴァイオリン、チェロ&ピアノソロ デュオ トリオコンセール
QUARTIERS MUSICAUX
VIOLON VIOLONCELLE & PIANO SOLO DUO TRIO CONCERT

2017年4月9日(日) dimanche 9 avril 2017


京都でのはじめての自主公演、建築家としても知られるI・クセナキスと、その弟子であり現在フランス内外で活躍するP・デュサパン、ともに異色の歩みから独自の音楽世界をつくりあげた2人の作曲家の7つの室内楽作品をプログラムしました。演奏は、2012年より東京でのカルチエミュジコに出演しているヴァイオリンの印田千裕、日本センチュリー交響楽団のチェロパートのホープとして期待される渡邉弾楽、フランスで研鑽を積みクセナキスからも高い評価を受けた後、京都を中心に内外の作曲家の初演を手がけるピアニストの森本ゆり。
 ▶︎▶︎コンサートの詳細

10回の東京公演を終えての初京都公演。「パリ〜京都」という妙にしっくりくるタイトルは粋で素敵ですが、対峙する作品は絶大でした。特にクセナキスは超難曲で、一度は途方に暮れましたが、私に新たな視点をもたらしてくれました。共演者がこちら在住なため充実したリハーサル滞在もさせていただき、新鮮な気持ちでコンサートを迎えることが出来そうです。(印田千裕)

                
カルチエミュジコヴァイオリン&ピアノデュオコンセール vol.2
QUARTIERS MUSICAUX VIOLON & PIANO DUO CONCERTS vol.2
2016年11月26日(土) samedi 26 novembre 2016


7月に続く、フランスのヴァイオリンとピアノのデュオ作品のコンサート。時代も下った第2弾のプログラムは、1970年以降のポスト・ソナタの時代、サーリアホ、フィンズィ、ヴィヴィエ、タンギィ、ペク、マントヴァーニ、ルノの作品をとりあげます。
 ▶︎▶︎コンサートの詳細

カルチエミュジコの演奏会出演が今回で記念すべき10回目となりました。先日出会ったロダンの言葉「諸君の行き当たった所からおやりなさい。最初諸君の眼にとまった所に立ち停まりなさい。そして勉強なさい。すこしずつ統一がついてくる。(高村光太郎訳)」いつの間にか接する機会が増えた現代曲の世界ですが、少しは成長出来ていると良いなと思います。(印田千裕)


カルチエミュジコヴァイオリン&ピアノデュオコンセール vol.1
QUARTIERS MUSICAUX VIOLON & PIANO DUO CONCERTS vol.1
2016年7月1日(金) vendredi 1er Juillet 2016


フランスのヴァイオリンとピアノのデュオ作品を集めたコンサート第1弾。イタリア・バロックからロマン派の時代にソナタ形式が興隆をきわめ、この編成のためにも多くの作品が書かれました。今回は1930年代以降の、いわば「遅れてきたソナタ」を中心に、現代に連なる予兆を感じさせるコンサートです。
 ▶︎▶︎コンサートの詳細

カルチエミュジコの演奏会に出演するようになって数年、今回は比較的古い年代のプログラムです。ソナタ3曲を含むリサイタル並みのボリュームでしたが、フランスと日本、時代の流れを体感する良い機会になりました。その後の年代へ進むシリーズ第2回のプログラムも楽しみです。イギリスに留学していた私としては今、EU離脱のニュースが目下一番の関心です。(印田千裕)


フランス風ピアノトリオのあたらしいかたち
Les NOUVELLES FORMULES de PIANO TRIO à la FRANÇAISE
カルチエミュジコ ヴァイオリン、チェロ&ピアノトリオコンセール
QUARTIERS MUSICAUX
VIOLON, VIOLONCELLE & PIANO TRIO CONCERT

2015年11月21日(土) Samedi 21 Novembre 2015


バロック時代にさかのぼる古いスタイルであるピアノ三重奏は、いったん廃れたのちに新古典主義として復興しましたが、それらと一線を画するあたらしいかたちとして、フランスの作曲家たちが取り組んできたピアノ三重奏曲(フィンズィ、ダルバヴィ、エルサン、ジョラス)をとりあげます。
 ▶︎▶︎コンサートの詳細

最近、あらためてステージが本当に好きだなぁと感じます。演劇もダンスも音楽も、演奏するのも観る側も。神経を研ぎ澄まし、何かが生まれるその瞬間 に立ち会えること、各々が自由に思いを巡らせながらも何かを共有出来るということが幸せてです。先週はパリでテロがあり、世の中では大変な事が沢山起こっていますが、一日も早く、世界に平和が訪れますように。(印田千裕)


エイジアンズ・イン・パリス カルチエミュジココンセール クワチュオール
"ASIANS IN PARIS" QUARTIERS MUSICAUX CONCERT QUATUOR
2015年5月31日(日) Dimanche 31 mai 2015

音楽家はなぜパリを目指すのか。フランスの音楽潮流とそれぞれの属する文化の相克と融合、1950-2010年代にパリを目指したアジアの作曲家たちの弦楽四重奏曲をとりあげます。(尹伊桑、ヒーラ・キム、田蕾蕾、野平一郎、グエン・ティエン・ダオ、丹波明)
 ▶︎▶︎コンサートの詳細

設計図を基に何かを組み建てるような作業。見本もなく、出来上がったものも肉眼には見えません。でもその一瞬一瞬、その空間にたしかに何かを共有しているというこの感覚がとても好きです。6人の作曲家による、全く違った6つの作品と同時に向き合うことは、難しくもあり、面白い時間です。明日は現実に戻って親知らずを抜く予定です。(印田千裕)


カルチエドトンヌ2014
ブリュノ・マントヴァーニコンセールポルトレ室内楽作品集
QUARTIERS D'AUTOMNE 20I4
Bruno MANTOVANI CONCERT PORTRAIT

2014年11月29日(土) samedi 29 novembre

パリ南郊外シャティヨン市生まれ、地中海近くのペルピニヤンの音楽学校から音楽の経歴をはじめ、以降多彩な作品を数多くつくり、若くしてパリのコンセルヴァトワールの院長となった気鋭の作曲家、ブリュノ・マントヴァーニの室内楽作品をとりあげたコンサートです。
 ▶︎▶︎コンサートの詳細

よく音楽は時間芸術と言われますが、構成やストーリーに安心して身を委ねられるタイプの音楽に対し、現代音楽は無時間的な空間に放り込まれたような緊張感をもたらします。譜面はひたすら難解で目まぐるしく、時折コンピュータに任せたくもなりますが、響きやリズムを一瞬一瞬共有することでこの空間が作られるということを、実感しています。(印田千裕)


スイスからの風
カルチエミュジコ ヴァイオリン、チェロ &ピアノ トリオコンセール
le vent de la Suisse VIOLON, VIOLONCELLE & PIANOTRIO CONCERT
2014 年5月10日(土) Samedi 10 mai 2014

ジュラ山脈の向こうからフランスへ、「スイスからの風と題して」、オネゲル、フーバー、ホリガー、シュニーダーら、スイスの作曲家の作品をとりあげます。
 ▶︎▶︎コンサートの詳細 

今回はスイスの作曲家を集めたプログラムですが、譜面を見て、さすが時計の国…という印象を受けました。精巧に作られた歯車のような音列に心が折れそうでしたが、ぴったり噛み合ったときその奥に垣間見える世界が、モチベーションになりました。ご自身も作曲をなさる、素晴らしい音楽家のお二人と共演させて頂けることを光栄に思います。(印田千裕)


カルチエドトンヌ2013
パスカル・デュサパン コンセールポルトレ室内楽作品集
QUARTIERS D'AUTOMNE 20I3
Pascal DUSAPIN CONCERT PORTRAIT

2013年11月30日(土) samedi 30 novembre


フランスのナンシー生まれ、クセナキスの弟子としても知られ、芸術・科学・美術を学び、異色の道筋をたどり独自の音楽世界を築いた作曲家、パスカル・デュサパンの室内楽作品をとりあげます。
 ▶︎▶︎コンサートの詳細

毎回難しい譜面には挫折しそうになりますが、実際音にし、形にしていくという作業はとても楽しいものです。時間を切り取ったような1つの空間を共有し、創り出すというよりはそこに生まれる何かを見守るような感覚で、今回も一瞬一瞬が発見でした。私の演奏する4つの作品はどれも性格が異なり、また沢山の出会いを貰ったような気がしています。(印田千裕)


カルチエミュジコ2013
丹波 明 コンセールポルトレ室内楽作品集
QUARTIERS MUSICAUX 20I3
Akira TAMBA CONCERT PORTRAIT

2013年3月2日(土) samedi 2 mars


フランスでメシアンに師事し、以後フランスで能音楽の研究のかたわら序破急理論という独自の作曲理念を生み出し作曲活動を続ける丹波明の作品と、丹波の原点ともいえるドビュッシーの作品をとりあげます。
 ▶︎▶︎コンサートの詳細

丹波明さんの作品は、演奏者にタイミングが任される要素が多く、弾く時々により変化の伴う偶然性の大きい作品です。とはいえ、同じメンバーで合わせをする度に自然とお互いの呼吸が揃ってくるのが心地好く、またそこで初めて作曲家の意図が見えてきたりと楽しい時間でした。今回はドビュッシーも交え、幅広い音楽をお楽しみ頂ければ幸いです。(印田千裕)


QUARTIERS D'AUTOMNE 20I2
カルチエドトンヌ2012
グエン・ティエン・ダオ コンセールポルトレ弦楽作品集
Nguyen Thien _DAO CONCERT PORTRAIT
2012年9月28日(金) vendredi 28 septembre


1940年ベトナム・ハノイに生まれ、1953年に渡仏、のちにオリヴィエ・メシアンに「みずからを見い出す道」に導かれフランス内外で活躍した、「東洋と西洋、二つの文明の相続人」を自認するダオの、弦楽作品のコンサートです。
 ▶︎▶︎コンサートの詳細

小さな音符がぎっしりと並び、複雑な記号や数字で埋め尽くされた、その美しい設計図のような譜面を前に、数字に弱い私は初め頭を抱えるばかりでした。でも実際に音を出し、皆で一つ一つ響きを確かめ合っていく作業はとても楽しく、沢山の発見がありました。ダオさんの作り出した音の世界を通じて、今また音楽の新たな魅力を感じています。(印田千裕)


フルート、ヴァイオリン& ピアノトリオ コンセール
FLÛTE, VIOLON & PIANO TRIO CONCERT
2012年6月21日(木) Jeudi le 21 juin 2012

フルート、ヴァイオリン、ピアノの編成で、デュオ(マクミラン、尹 伊桑、 ブーレーズ)とトリオ(八村 義夫、山本哲也、H.ツェンダー)の作品をお届けします。
 ▶︎▶︎コンサートの詳細

カルチエミュジコの演奏会には初めて出演します。今日演奏する曲は、それぞれに個性豊かな作品ばかりです。特殊奏法も多く盛り込まれ、ほんの僅かな変化がこんなにも豊かな色彩を生み出すのかと驚かされました。会場が一体となって耳を澄ませ、静寂の中に様々な“響き”を体感出来るような、特別な空間を創り出すことが出来れば幸いです。(印田千裕)


            ▶︎▶︎カルチエミュジコ以外のコンサート
            ▶︎▶︎印田千裕