音楽をもっと身近なものにするために、ヴァイオリンを中心にさまざまな楽器編成で、演奏機会の少ない現代・近代の作品を取り上げて、室内楽コンサートを行っています。初めて聴く音楽に耳を澄ます楽しみを味わってください。
いちまんきろー06
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さて、その頃のペニッシュオペラには、1年の半分の期間しか、こ
のサン=マルタン運河での係留許可がでないため、(船を手に入れ
るよりも、その係留許可をとることのほうがはるかに難しいし、係
留場所は自分たちの活動の生死をわけるほど重要だと強調されてい
た)残り半分をべつの場所に移動しなければならない、と写真を紹
介されながら説明を受けていた。

それらのなかには、この赤と緑に塗り分けられた二艘のペニッシュ
が、田園風景のなかを航行しているところや、運河に囲まれたアム
ステルダムの市街地に停泊している写真もあったし、ここのサン=
マルタンで氷に閉ざされてしまっている写真もあった。

実は、ヨーロッパ中が、北海から地中海へと、河川と運河によって
つながっている、ということもそのときに知った。それらの河川や
運河は、もともとは貨物の輸送という役割のために、現在の道路が
つくられるように整備されてきたのだろう。

このサン=マルタンのように、観光船が主に通行することになって
も、このフランスの大都会においても、まだまだ多くの物資が水運
を利用されているのだろう。それらの詳しい地図も発行されていて、
のちになって、いくつかを入手した。

もちろん、ペニッシュオペラは、観客を乗せて移動したりするわけ
ではないけれど、さまざまな土地へ出向いて行って、そこの観客の
ために、オペラ公演を行っている。このシーズンもプラハまで行く
といっていた。

そんな話を聞いていたからでもなく、いちど、サン=マルタン運河
に沿って歩いてみることにした。セーヌのオルセ美術館の近くから
かどこかから、こちらのほうへまでくるクルージングがあるが、ま
だ乗ったことはない。

地図で見ると、サン=マルタンとセーヌはつながっていないように
しか見えないが、セーヌのサン・ルイ島からすこし上流に、右岸の
バスティーユ広場ほうにまで入りくんだ、ボートの係留地となって
いるアルスナル港があり、開けた周辺の公園ともども、ひとびとの
憩いの場になっている。夏には水に飛び込むひともいるようだ。

そういえば、パリに海岸がないのは、よほど悔しいのか、(それと
も夏休みに南仏へヴァカンスへ行けない人たちのためなのか)セー
ヌにプールを浮かべるだけではもの足りず、最近になって、夏の期
間中だけ、セーヌ河岸に砂浜をもちこんで海岸をつくるようなこと
までやっているけれど、水量の多いセーヌで泳げるわけではない。

そのバスティーユ広場から先は、サン=マルタンはレピュブリック
広場近くまで、リシャール・ルノワール大通りの真ん中の公園の地
下をくぐっているのである。

いつか、この地下のトンネルの部分に幻想的なライティングがほど
こされたことがニュースとなってからは、観光船の乗客をたのしま
せているのだろう。パリ滞在中も、あまり観光地へ行ったりはしな
いけれど、やはりいちどは乗ってみたほうがいいかもしれない。最
近、運行会社もふえたようだ。


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