音楽をもっと身近なものにするために、ヴァイオリンを中心にさまざまな楽器編成で、演奏機会の少ない現代・近代の作品を取り上げて、室内楽コンサートを行っています。初めて聴く音楽に耳を澄ます楽しみを味わってください。
いちまんきろ-10
affiche-2008.gif

今朝になって、友人が一応もより駅前の新しいホールの
コンサートに来るというので、託けものもあったので駅
まででかけていったが、まあなんということにも、また
黒めがねしかもっていなかったので(旅先で着席してか
ら、忘れたオペラグラスをとりに部屋へ帰ったことがあ
るけれど、東京じゃとてもそんなこと望めない)カフェ
してそのまま帰ってきてしまった。展覧会などでもおな
じようなことをしでかすが、さすがに今日はヴィデオも
あるというのであきらめた。日没前の夕暮れ、都会の空
はそれほど美しくはないけれど、暮れなごむひかりのな
かを、もう夏にもなれてよこぎる風をここちよく感じな
がら暑さもそれほど苦にならなくなった。それでも、ヨ
ーロッパの夏のようにもうすこしさらっとしてれば随分
と違うのにともおもったりしていた。
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学生は「恩師」との最初の授業のことは記憶しているだ
ろうけれど、教師は学生との最初の出会いを覚えている
だろうか。オリヴィエ・メシアンにはピエール・ブーレ
ーズとのそれは収容所から帰還した1943年、パリのどこ
かのサロンでの『世界の終わりのための四重奏』でみず
からがピアノを弾いたあとだったとしたら、大勢のなか
からよけいに挨拶にきた若者を覚えているだろうか。
(先日たまたまさるアルチストに数ヶ月前に楽屋に挨拶
に行ったことが話に出たけれど、相手は覚えていなかっ
た)メシアンは就任したばかりのパリ高等音楽院のクラ
スにすぐに出席することになったブーレーズと、授業よ
りも父親のアパルトマンへ昼食へ行くメトロでの長い会
話のほうがおたがいにとって有意義だったのではないか
と述懐しているのである。
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というのも、ことしで第13回目を迎える、グルノーブル
からアルプスのほうへ入ったオート・アルプ県メージュ
村でのメシアン・フェスティヴァルの今年のテーマは、
メシアンとブーレーズである。これらの山岳はグルノー
ブルに住んでいた子供時代のメシアンにとって故郷とい
えるものだった。その後もラフレ湖畔に別荘を入手した
り、50年代以降はメージュ村のラ・グラーヴのホテルに
に毎年のように滞在した。このフェスティヴァルは、こ
のアルプス山中の自然のなかで音楽を共有したいという
メシアンの「遺志」として死後しばらくのちの1998年か
ら開始され、この8月はじめの1週間ほどだが、毎日のコ
ンサートとともに、ブーレーズにまつわる学習日(5日)
もあり、ブーレーズがメシアンのクラスに在籍した時代
的背景やその後のふたりの関係をテーマとしたレクチュ
アが並んでいる。
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2年前にはこのフェスティヴァル直前に横浜に来たリヨ
ンのアンサンブル「レ・タン・モデルヌ」がジェラール
・グリゼの『時の渦』を演奏している(横浜ではピアノ
の調律を変えることができずに、残念ながらプログラム
からはずしてしまった)。アルプス山中のメシアンゆか
りの地で、避暑とともに残された作品を聴き、また、と
くに彼が聴いた(採譜した)鳥たちの声に耳をかたむけ
てみるのもいいのだろう。(残念ながらそのようなツア
ーはプログラムにはないけれど)
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そのリヨンのアンサンブルのメンバーというより、もう
当時からソロピアニストとして活躍しているウィルヘム
・ラチュミアのリサイタルもプログラムにあり、メシア
ン未刊の『前奏曲』と『鳥のカタログ』からのほかドゥ
ビュッシー、シェーンベルグ『ピアノ小品集』それにブ
ーレーズの『ソナタ第三番』を演奏する。先日、ヴィラ
ロボスの楽譜を探しているんだけど、とメールが来てい
たけど、それと比べてもはじめてとりあげる意欲的プロ
グラム。ほかのコンサートではブーレーズの『ピアノソ
ナタ』全曲のほか『弦楽四重奏の本』3曲のクラリネッ
ト、ヴァイオリン、ピアノのソロがならび、最終日には
ブーレーズ指揮アンテルコンタンポランで『マルト・サ
ン・メートル』『デリーヴ1』が演奏される。そのほか
の作曲家ではフィリップ・マヌーリ『ミシガントリオ』
やブリュノ・マントヴァーニ『弦楽四重奏』などが気に
なる曲目。いずれにしても、メシアンとブーレーズの室
内楽を中心とした作品を村々の教会などの親密な空間で、
そしてアルプス山中の夏時間のなかで、9日間の13回の
コンサートで、これほどまとまって聴くことのできるま
たとないチャンスだったのだろう。
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メージュ村のラ・グラーヴとヴィラール・アレーヌのい
ずれも標高1500メートルのふたつの集落の教会が主会場
だが、メージュ山系の氷河が見渡せるアルプス山中のフ
ェスティヴァルでは、朝の8時から、2095メートルのエ
ギュイヨンと2090メートルのガリビエのピークへのトレ
ッキングもプログラムされている。服装からランチ用の
プラカップ(カフェ用それともワイン用)までことこま
かに各自の持参品が記入されている。
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というわけで、さきほどのカフェのつづき。。。。。東
京ってばかりいっていないで、われわれも夏フェスでも
やるかなあ。どうよ。いなかっていうのは。こっちじゃ
夏フェスって訳すと夏祭になってしまうからなあ。キュ
ルチュールはあるかもしれんけど、アートはないからな
あ。アルコールまみれの情緒だらけやから。対抗しても
しかたないけど、あのとんでもない、わけのわからんエ
ネルギーはどないなっとんやろ。
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