音楽をもっと身近なものにするために、ヴァイオリンを中心にさまざまな楽器編成で、演奏機会の少ない現代・近代の作品を取り上げて、室内楽コンサートを行っています。初めて聴く音楽に耳を澄ます楽しみを味わってください。
いちまんきろ-07
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レピュブリックの先で地上に出た、サン=マルタン運河には、有名
な鉄骨の太鼓橋がかかっている。映画もあまり見ないけれど、『北
ホテル』の舞台となってから有名らしい。そのホテルの建物も最近、
観光用に整備された。アメリが水切りをするのもサン・マルタンら
しい。

しかし、いくつかあるそれらの橋は、人が歩くには十分の広さがあ
るけれど、もちろん車が通れるわけではない。このあたりのサン=
マルタン運河の水面は、道路と同じレベルで、両側は格好の遊歩道
になっている。(人と水面を分離することしかあたまにないこの地
の考えには困ったものだ)

ところで、運河と交差している車の通行する道路は、運河を船が通
るときには、踏切が降りた上に、何とその2車線の道路が回転して
しまうのである。それには時間がかかるため、この道路は運転手た
ちに避けられているのかどうか、このあたりを車で通ったことはな
いので、よく知らないけれど、それなりの通行量はある。

一方、運河を通る船の方は、いくつかの水門を抜けながらウルク運
河とセーヌのレベルの差を解消していくので、こちらもゆったりと
したものだ。

両側の閘門にはさまれたドッグのなかに入ると、閘門が閉まり、そ
こに水が入ったり、抜かれたりしながら、手前のそれまでの水面レ
ベルよりも数メートルも上下してしまう。こんな機構をだれが、い
つごろ考えたのだろう。観光船が歩くよりも遅いといわれるゆえん
である。

ちなみに、ここの運河の幅は10メートルほどなので、(だから河岸
からアメリの真似をしてはいけないし、水面近くの橋へは近づけな
いはずだ)時間によって方向が反転する一方通行である。もはや、
ひとびとの交通手段として使われているわけではないのだろう。

しかし、パリのひとびとのゆったりとした生活のテンポを経験して
みるためには、(もちろん、誰しもが、いつも、そんなわけでもな
いのも事実だけれど)適切な手段なのかもしれない。こちらは船に
乗っているわけでもないのに、ドッグで上下する船を、閘門番の喜
び回っている犬と一緒に、飽きもせずに眺めていた。

ヴィレット門の近くに来ると、道路より水面が下がり、その頃、ペ
ニッシュが停泊していたあたりは、すこしひとびとのから分離して
いるように感じたものだ。
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