
ウィレム・ラチュウミア
Wilhem LATCHOUMIA
カリブ海マルチニック出身の両親のもとにフランスで生まれたウィレ
ムには、音楽的環境はほとんどなかった。しかし、8歳になってスー
パーマーケットで電子オルガンに初めて触り、グラフィックとして壁
に貼ってあったA・ブークレシュリーフの『アルシペルIV』(1970)
の楽譜をはがして、トイピアノで弾いていたという。
本格的にピアノを習い始めたのは、パリ近郊の中学校に入学してから
で、その頃完成したばかりのミュロー市立メディアテークのCDをほと
んどすべて聴いたという。また、現代音楽に興味をもったのは、長年
にわたりカタローニアのアンサンブル・ディアボラス・イン・ムジカ
のピアニストであったローズ=マリ・キャベスタニィに、市立音楽学
校で教わっていたからだという。その後、かれは、リヨン市のコンセ
ルヴァトワールに進み、それとともにレパートリィも20世紀音楽から
時代をさかのぼっていった。
リヨン・コンセルヴァトワールでは、E・ハイドシェック、J・ムティ
エのクラスで学び、審査員満場一致で1等賞を獲得。高等音楽教育の
国家ディプロム。リヨン大学第二で音楽学修了。2004年ヒューレット
・パッカード財団「明日の音楽家」賞。同年ジローナ(スペイン)の
第12回グザヴィエ・モンサルヴァージュ・国際ピアノ現代音楽コンク
ールで第2位。第7回オルレアン20世紀ピアノコンクールで優勝。ベル
リン・コンツェルトハウス、パリ音楽都市、サル・コルトー、オルセ
ー美術館、グゼラシオン2000+4フェスティヴァル(スペイン、ヴィ
ーゴ)、ニューヨーク、中国においてリサイタルおよびオーケストラ
との共演、室内楽で活躍。レ・タン・モデルヌの一員としての神奈川
公演の前には、ソウル・フィルハーモニック交響楽団とソウルで、韓
国の作曲家ウンスク・チンのピアノ協奏曲を演奏することになってい
る。


